はじめに——一、「喜び」における中国語と日本語の文法の特徴
はじめに——一、「喜び」における中国語と日本語の文法の特徴
要旨:ほとんどの民族は自分の語言があって,しかし, 世界に存在する一つ一つの 言語は,,それを母語とする民族や集団の思想や文化を担うものであり,人類共通の財産 である。またある面では、語言とは各国の民族文化を規則的に繰り返し表現し、伝統を保存し続けることとができる。語言という窓口を通して、特有の民族文化も収まっていって,私たちは直接その民族の文化を観察したり、比較したりすることができるわけである。例えば、「明るい調子を心に加える」のように慣用句は感情とよく係り合うと言われている。中国語、日本語の慣用句を研究する際に、感情表現を比較考察することも重要であると思われる。従って、本稿は慣用句研究の一部として、「喜び」の表現に関する考察を取り上げたい。
本論文は、感情表現語彙の対照研究を通して、中国語、日本語はそれぞれどんな特色を持っているのか、どんな語構造をしているのか、及び「喜び」という感情語彙を使用する時の中国語、日本語の共通点と相違点を考察し、中国語、日本語の「喜び」という感情語彙体系の特徴を明らかにすることを目的とする。
キーワード:感情表現;「喜び」;民族言語;中日比較
目次
一、「喜び」における中国語と日本語の文法の特徴
二、「喜び」に関わる中国語と日本語の表現
1、「喜び」という感情の分析
2、「喜び」という感情では日本語の語彙
3、「喜び」という感情では中国語の語彙
三、「喜び」における中国語と日本語の区别
1、社会文化の違い
2、言語習慣の違い
結論
心理学や言語学などの分野では「喜び」は基本的な感情であるとされている。感情は複雑で抽象的なものであるため、人間は他人の感情を察知する際、あるいは自分の感情を他人に伝える場合には認知能力が求められる。『日本国語大辞典』では、「喜び」とは、情動の一形式で,一般には悲しみと対照的な状態を表わす用語として用いられる。高度の快状態に関与した意識体験で,通常満足したことを表わす表情の表出や動作の発現を伴う。日本語において、「冬の青空のように心が晴れる」のように、喜びといった抽象的なものを冬の青空などの具体的なものにたとえ、喜びを抑えきれず、「嬉し涙が目の内ににじんでくるのを感じずにいられない」のと同じように「嬉し涙」と表現する。つまり、人間は日常では、ある事柄を他の事柄を通して理解し、経験するといったメタファーやメトニミー的な方法を用いて、思考を行う。ある学者は「メタファーは日常的に頻繁に用いられているもの、話している本人も気づかずに用いているものから、詩作などにおいて創造される新奇なものまで、様々なレベルにわたって存在している。」と提唱した。このように、人間は概念メタファーや概念メトニミーを用いて、世界を認識して,他人に自分の気持ちをうまく伝える。
結論:
本研究を通して、中国語、日本語では「喜び」という表現語彙の固有語についての対照研究を目指すので、中国語、日本語では「喜び」という表現語は語種による分類を行って、文法的な機能による分類である。中国語、日本語では「喜び」という表現語彙は品詞の中でどのように存在しているのか、および「喜び」という表現語彙における品詞の特色を考察する。
参考文献:
1、エクマン , P. & W. V. フリーセン(工藤力訳)(1987) 『表情分析入門 : 表情に隠された意味をさぐる』 誠信書房
2、小池清治 (1997)『日本語学キーワード事典』朝倉書店
3、中村明 (1993)『感情表現辞典』東京堂出版
4、河上誓作(1996):『認知言語学の基礎』 研究社出版株式会社
本文编号:41914
本文链接:https://www.wllwen.com/wenshubaike/lwfw/41914.html